旭川医科大学 旅と鉄道研究会 旅鉄活動日記

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天売・焼尻島旅行

 7月23日~24日にかけて旅と鉄道研究会会員8名にて離島旅行に行ってきました。行先は天売島と焼尻島です。そんなに鉄分は濃くないですが皆で夏の離島を楽しんできました。
 出発は5:18旭川発のスーパーカムイ2号(始発)。ものの20分足らずで深川に到着します。こんな短距離(30.2km)で特急を利用したことがないのでちょっと新鮮な気分です。ちなみに自由席が往復で割引になるSきっぷを利用しました。

 深川からはステンレスの車体に赤い帯の国鉄キハ54形気動車に乗って留萌を目指します。「キハ54 501」とありましたのでキハ54形の北海道仕様車の最初の製造番号でした。1986年に製造されたキハ54形の車齢は30年に達しようとしています。キハ40などに比べればまだまだ頑張ってくれますでしょうが,気動車を中心に車体の老朽化はJR北海道の深刻な課題です……。
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 5:44深川発,6:35留萌着。留萌駅を出てすぐのバス停(写真↓)で沿岸バスに乗り込みました。乗り換えの時間はたった5分でしたがこれで羽幌行きのバスに乗り込めます。始発のスーパーカムイに乗ってこのバスに乗り込まないと次のバスは約3時間後……。
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 本来ならば羽幌の沿岸バス本社ターミナルに着くのは8:06で,乗ろうとしていた8:30発フェリーおろろん2の時間までには20分以上余裕があったはずだったのですが沿岸バスが少し遅れての運行になり,窓口でフェリーの切符を購入する時間もあるので結構ギリギリの時間になってしまいました。
 ちなみに羽幌の沿岸バス本社ターミナルからフェリー発着場までは徒歩15分ほどです。会員全員死にそうになりながら走りました。いやあ乗り遅れるかと思いました(笑)。フェリーターミナルの職員さんが半ば苦笑いでした。
 そうそう今年の5月より,かの有名な沿岸バスの「萌えっ子」が第8シーズンに突入しました。息の長い企画で感心します。これもその人気ゆえなのでしょうね。バス車内の掲示は“問寒別あおい”さんでした。二十歳のウェイトレスさんで鉄道の知識が豊富ないわゆる「鉄子さん」だそうです。苗字の由来になっている「問寒別」は宗谷本線の駅名として知っている方もいると思いますが,かつては問寒別にも沿岸バスが乗り入れていたとのことです。
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 先の苦笑いしていた職員さんが港で見送ってくださっているのが見えたのでこちらも海軍式に「帽振れ」でお返しいたしました。そんなことをしていたら暑いというのにつられて向こうも帽子を脱いで見送ってくださるのが船上から見えてますます申し訳ないことに……。ともあれフェリーおろろん2に揺られること1時間半で天売港に着きました。
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 この夕に宿泊させていただくことになっている山田民宿さんが出迎えてくださいました。宿までは歩いて15分ほどとのことなので丁度この旅行の時期に天売港でやっていたウニ祭りを見て回ってから宿まで歩くことにしました。ウニやホタテや甘エビといったものが売られていて,購入したこれら海産物を用意されているバーベキュー台で焼いて食べることができました。私はウニをとホタテを2つずつ買っていただくことにしました。
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 ところでオロロン鳥のゆるキャラが甘エビの被り物をかぶっているというものなんですが,その被り物が甘エビの頭部を模したものなので甘エビの目玉2つとオロロン鳥の目玉2つを合わせて,一瞬目玉が4つあるように見えなくもないゆるキャラです。
名前はオロ坊orobahといって,羽幌haboroを逆さにしたうえで,「オロロン鳥」の「オロ」と「男の子」の意味の「坊」を掛け合わせたそうです。私としてはなかなか凝ったネーミングで良く考えたなーと思うのですが知名度はまだまだといったところです。
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 今回の旅で宿泊する山田民宿さんまで歩いて行って荷物を預けてから島内の散策に出かけました。山田民宿さんの表は海に面していて,とても眺めの良い場所でした。
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 私は大学入ってばかりの1年生の夏休みに,やはり旅鉄の旅行で天売・焼尻に来ていて実は今回が2度目の訪問でした。島内観光の際に使おうと思った散策路があったのですが,4年前に訪れたときに確かに通れた道だったのが,蜘蛛の巣をかき分けかき分け上がった先に続く道は草ぼうぼうでした。そりゃ物理的には通れるでしょうが敢えて行く道ではなかろうとなって引き返しました。おそらくはここ数年のうちに整備しなくなったのでしょう。前に訪れた時からの時間の流れをしみじみと感じました。
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 歩いて観音崎展望台まで来ました。観音崎は天売島の景勝地として知られていて,島の北側の断崖が一望のもとに見渡すことができます。
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 ちなみに沿岸バスの数ある萌えっ子の中でおそらく一番人気の看板娘ともいうべき“観音崎らいな”ちゃんの苗字の由来となったところでもあります。羽幌沿海フェリー株式会社の高速船「さんらいなぁ2」にも彼女のラッピング(写真↓)がされていました。
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 島の中心あたりの森は「花鳥の径」といって,遊歩道が整備されています。港周辺や海沿いに比べると歩く人も少なく野鳥が静かにさえずる中を気持ちよく歩くことができます。森を抜けて島の南側の海岸沿いに出てから宿に戻ってお風呂と夕食にしました。
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 18:30頃から各民宿・旅館をバスが巡回して宿泊客を乗せながら島の南西端にある赤岩展望台まで移動して「ウトウ」という鳥の帰巣を見に行くウトウツアーに参加しました。これがこの時期の天売島観光の目玉といえましょう。
 このウトウツアーは天売島に宿泊する際に宿まで申し込んで事前に予約しないといけません。天売島に宿泊する人の多くの目的がこれです。
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 このウトウツアーはぜひ現地に行って見るべきです。ウトウは日没の時間になると赤岩展望台周辺の地面に作った巣に帰ってきます。あたり一面がウトウの掘った巣穴(写真↓)だらけで,80万羽ともいわれるウトウが一斉に海から帰ってくるのは壮観です。
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 地面に降り立つ際には低空を滑空してドサッと巣まで勢い余る感じで降りてくるので下手するとウトウが頭に激突しそうです。余りにも速いスピードで飛んでくるので飛んでいるウトウを写真でうまく撮るのは至難の業です。私は写真を諦めてただただ大群になって海の向こうからやってくるウトウを眺めていました。

 ウトウツアーの後は,乗ってきたバスで天売港の方まで移動しました。ウニ祭りでは夜の花火大会も企画されていてそれを見に行きました。普段は静かな島なんですがウニ祭りのときは島の外からも多くの観光客が来島するので賑やかです。バスガイドのおじさんが「感動します!! 日本一小さな花火ですから!!」と期待していいのだか悪いのだかよくわからないようなことを言っていましたが,海辺に力強く響く花火は予想していたよりはるかに迫力あるもので実際,感動しました。出店で買ったラムネを飲みながら会員の皆ときれいな花火を眺めていました。
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 翌日も山田民宿さんで朝ご飯を食べてから,次の目的地である焼尻島に向かうべく天売港に向かいました。乗船まで時間があったので防波堤の先にある灯台まで歩いて行くと乗船予定のフェリーがすぐそばを横切って入港してくるのが見えました。
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 10:25に天売港をフェリーで出て,10:50に焼尻港に着きました。お昼まで時間があったのでしばらく島のオンコの自然林を散策することにしました。「オンコ」とは「イチイ」の木のことです。道中,日本海の厳しい風雪のために様々な「奇木」として成長した木々が出迎えてくれます。途中くるっと一回転して上に伸びている木は「知恵の輪」と命名されていました。なるほど。
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 焼尻島ではサフォークという品種の羊の牧畜が盛んで,焼尻港の「島っ子食堂」では羊肉を炭火焼でいただくことができます。羊肉という名前から受ける印象とは全く違って,くせのないトロトロのお肉でとても美味しかったです。焼尻島にご来島のさいはぜひご賞味あれ。
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 この「島っ子食堂」には猫さんがたくさん住み着いていて,我々が炭火で羊肉をいただいている横で子猫さんが母猫からお乳をもらっていました。猫好きの私としては悶え死にそうな光景でした。
(*´Д`)ハアハア
 ご飯を食べてからは港でレンタサイクルを借りて島を一周することにしました。
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 あまり知られていないことですが,1848年に西洋人とインディアンの混血でアメリカの捕鯨船員をしていたラナルド=マクドナルドという人が漂流を装って密入国した事件がありました。マクドナルドは当時鎖国の状態にあった日本に憧れを持つあまり密入国を果たしたのでした。彼が最初に漂着したところがここ焼尻島です。
 マクドナルドは結局捕らわれてアメリカに送り返されてしまうのですが,送還されるまでの短い収監生活の中で日本人に英語を教えた日本初のネイティブスピーカーの英語教師として歴史に名を刻んでいます。
 そんな彼を記念して,彼がインディアンの混血であったことを反映した鮮やかなトーテムポール(インディアンの伝統的な彫刻)の「ラナルド・マクドナルド上陸記念碑」が,私が4年前にこの島を訪れたときにはあったのですが,行ってみると風雪のためか落雷のためか,写真の通り土台を残して根元からすっかり無くなっていました。こんなところでも時間の経過を感じちゃったりしました。
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 ちなみに4年前は写真↓のようなトーテムポールが建っていました。(前の来島のときに撮影した写真を引っ張り出してきました。)この記念碑,結構風情があって好きでした。できることならばぜひ再建してほしいとは思うのですが……。なかなか島の財政状況なども厳しくなりつつあるのかもしれませんね。
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 島の中央部の大部分は羊の牧場になっています。先ほどはお昼ご飯として美味しくいただきました,本当にありがとうございましたと手を合わせながら自転車を漕ぎ漕ぎしていました。
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 島の西端の「鷹の巣園地」まで達すると水道の向こうに天売島が見えました。この離島旅行の間は本当に天気が良くて最高の気分でした。島の面積も小さいので, 3時間もあれば自転車で島を一周してまわることができますので,天気が良くてなおかつ元気のある方はレンタサイクルで島を観光してまわるのがいいと思います。
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 港に戻ってレンタサイクルで借りていた自転車を返却してからは16:05の高速船さんらいなあ2に乗って羽幌港に戻り,羽幌港からは連絡バスに乗って沿岸バス本社ターミナルに向かいました。
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 この連絡バスというのが「観音崎らいな号」というものでして,これまたデザインに観音崎らいなちゃんが起用されていまして,ワンボックスカーの前後左右に観音崎らいなちゃんが描かれている様は完全に痛車としか……(ゲフンゲフン
 写真撮るのを失念していたのが残念でした。そういえば羽幌の本社ターミナルで沿岸バスのオリジナル萌えっ子缶バッジを記念に購入しようとしたところ,新作の4種すべてが完売になってしまっていました。ここでも人気のほどをうかがい知ることができます。
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 沿岸バスを本社ターミナルから留萌駅前まで利用し,留萌駅前から道北バスを利用して深川駅前まで。深川駅からはスーパーカムイ35号を利用し旭川駅まで帰り着いたのは20:25でした。移動しているときはさすがに疲れがどっと出て寝てしまう会員もちらほらいました。

* * *

 旅行でかつて訪れた島を時間をおいて再度訪問するというのはなかなか無い経験でした。島も4年前と変わったところもあれば変わらずにあるところもあり,いろいろと面白い経験ができた離島旅行でもありました。
 そして,さほどメジャーな観光地というわけでもありませんが,北海道の短い夏をこうして離島旅行で楽しむのもすごくいいなと改めて感じた次第です。

 皆さんも離島を訪れて旅情というものを楽しんでみてはいかがでしょうか? 
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※文章はC90版・旅と鉄道研究会会誌『神威』に載せたものの再掲です。


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東北医鉄会訪問

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 去る7月に元副会長が東北大学医学部鉄道愛好会本部と同福島大学支部を表敬訪問いたしました。
 突然の訪問にもかかわらず入念に準備のうえ歓迎してくださりました。この場を借りて御礼申し上げます。短い時間ではありましたが素敵で有意義な時を過ごさせていただきました。
 医鉄会本部では図らずも機関誌『ローハパタスートラム』第1,2,3号を拝領いたしました(写真)。目録まで付けていただき感謝の言葉もありません。
 当方は持参いたしました本会の会誌『神威』(C90にて頒布)を贈呈いたしました。コミックマーケットなども含めてこれからもこのような対外活動が続けばいいなと思っております。

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